INTERVIEW

日独フットボール・アカデミーで学んだこと

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神奈川校U-12 34番
佐藤 駿太選手

大好きなサッカーは、
お父さんとの大切なコミュニケーションツール

神奈川校・U-12でキャプテンを務める佐藤俊太選手に、これまでのJGFAの活動で印象に残っていることを聞いてみると、しばらく考えたあと「シュタコーチ(シュタルフ悠紀ヘッドコーチ)にドイツのサッカーの動き方を教えてもらったことです」と言って、ノートにフォーメーションの図を描きながら説明してくれました。

「僕は小学4年生のときに、初めてシュタコーチに会ってサッカーを教えてもらいました。それまでのチームで8人制は“3-3-1”が多かったのですが、そこでは“2-4-1”でした。センターバックの選手がボールを持ったときのミッドフィールダーの動き方や相手のディフェンダーにプレスをかけるときのパスコースの切り方などをアドバイスしてもらいました」
サッカーが好きだから楽しくプレーしたい
どちらかというと大人しい雰囲気のある佐藤選手ですが、サッカーのこととなると夢中になって話してくれます。

「試合で印象に残っているのは、去年の11月ぐらいにあった公式戦です。対戦相手は大きな選手ばかりで、キツイというか難しい試合だったのですが――その試合は僕もアシストを決めて、最初のうちは2-0で勝っていました。ところが試合終了の5分前ぐらいに2点返されてしまい、結局PK戦で負けてしまったんです」

サッカー少年らしく「一番楽しいのは試合です!! サッカーが好きだから楽しくプレーしたいです」と、これまでに出場した試合や大会のことを丁寧に語ってくれます。今年の夏休みに、シュタルフ悠紀ヘッドコーチが監督を務めるレコスユナイテッドのメンバーとして「第23回AKITA花まるっCUP少年サッカー大会」に参加したときのことを聞いてみても、秋田県の感想よりもやっぱり話は試合のことでした。

「秋田には新幹線こまちで行きました。でも、試合が一番楽しかったです。初めて会う選手やそんなに面識のない選手と一緒のチームで試合をしたけれど、みんな仲良くなって3位になれたのが嬉しかったです。ただ課題もありました。準決勝はスコアレスでPK戦になってしまいました。そうなる前にもっと攻めて、ゴールを決めることができていたらよかったと思いました」
お父さんとのサッカーを通じたかけがえのない時間
そんな佐藤選手がサッカーを始めたのは幼稚園のときです。サッカー経験のあるお父さんの影響でボールを蹴るようになりました。

「幼稚園のときは、ほとんど毎日サッカーの練習に付き合ってくれました。小学生になってからも、お父さんが休みの日には、よくサッカーを教えてもらいました。キックの精度とか視野の広さ――周りを見ろというのはいつも言われていました」

父・佳伸さんにも聞いてみると「そうですね、私自身がサッカーをやっていたこともあって、息子も当たり前のようにサッカーをやるのだろうと考えていたのかもしれませんね」と言って、こう話を続けます。

「確かに重視したのは、首をキョロキョロ振って周りを見ることです。視野の広さと判断力の部分ですね。よくドリブルの練習では、私がゴール地点に立って、ドリブルで進んでくる息子に向かって指を何本か立てて『いま何本だ!?』というようなことをやりましたね」

そうやってお父さんが工夫したトレーニングのおかげで「サイド攻撃が得意になりました」と佐藤選手は振り返ります。「楽しかったです!」。自然とほほえみがこぼれていました。

――9月。小学校最後の夏休みも終わって、いよいよジュニア年代のサッカーも残すところ半年です。佐藤選手は「中学ではサッカーと勉強の両立が必要だと思っています」ときっぱり。

父・佳伸さんは「相手をリスペクトできる、相手の立場になって物事を考えられる――息子がそんな大人へと成長してくれれば嬉しいです。それはサッカーのプレーにも出ることだと思います。一本のパスの質にもこだわって、受け取る相手のことを考えられるプレーヤーになって欲しいですね」と我が子にエールを送ります。

「お父さんとはサッカーの練習だけではなくて、将来の話をすることもあるんですよ」と教えてくれた佐藤選手。サッカーを通じた父と二人だけの時間。そこでの一つひとつの出来事はかけがえのないものとなっていることでしょう。