INTERVIEW

日独フットボール・アカデミーで学んだこと

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神奈川校U-15 14番
三嘴 晴選手

自分のウィークポイントから目をそらさず一歩ずつ前へ進む!

ジュニアユースの三嘴晴(みつはしはる)選手に話を聞いたのは3月最後の練習日のことです。
「いまのチームの状態ですか? 中学3年生が卒団して抜けてしまいましたが、キャプテンのタスク(西井輔選手)が声を出して支えてくれています。個人的にはチームは良くなっていると思います。(チームには学年が上の選手が多いですが)みんなとは付き合いが長いし、仲が良かったので話をしやすいんですよ」
中学2年生の三嘴選手が日独フットボール・アカデミーに入ったのは小学5年生のとき。つまりジュニアからの生え抜きの選手なのです。
「中学になったら、どこでサッカーをしようって考えたときに、僕が一番に思ったのは、もっとシュタルフコーチにサッカーを教わりたいってことでした。僕にとって、それは特別な経験だったからです。僕は、ここに入る前は少年団でサッカーをやっていたんですけれど、全然ヘタクソでした。でも、シュタルフコーチにビルドアップや戦術を教えてもらって、自分が変わっていくのを実感できたんです。それにシュタルフコーチは僕のダメなところを一瞬で見抜いてくれるんです。印象に残っている言葉ですか? うーん、たくさんあるんですけれど、言われたことの全部が大切なことなんですよ」
そうしたシュタルフコーチの言葉や、練習や試合で起きた重要な出来事はメモに残しているという三嘴選手。ところが少し照れくさそうな表情になって話を続けます。
「サッカーノートはつけている……つけていたのですけれど、僕は長続きしないタイプなんです。例えば、夜に筋トレをやろうと思っても、もって二週間とかなんです。どんなに辛い日でも頑張ろうって決めたのに、今日は疲れたからとか、かったるいからと理由をつけてやめてしまうんです。追い込まれないと動かないようなところがあります」
自分のウィークポイントを包み隠さずに教えてくれると、今度はハッキリとした口調でこう話します。
「でも、そんな自分に甘いところは変えていかないといけないと思って取り組みを始めているんです。よく、自分ではやったつもりでも、親や周りの人から見たら、まだまだなんていうときがあります。自分ではやった気になっているので指摘されたら腹が立ちますけれど、落ち着いて振り返ってみると、そういうときって、やっぱりできていないわけなんです。自分ひとりだと甘えて妥協してしまうところを他の人からのアドバイスを受け入れれば、自分を伸ばすことができる。だから人の意見を聞くことも大切なんだと思うようになりました。いまは、どんなことでも100%の力で取り組んでいます。たまに、このままで大丈夫なんだろうか、って不安になることもありますけれど、焦っても仕方がないので、いまやらないといけないことに取り組んでいこうと思っています」
将来の夢があるからこそ、いまの自分を過大評価することなく、冷静になって少しずつ力を積み上げていきたい、そんな思いが三嘴選手の言葉からは溢れていました。そういえば去年の11月に三嘴選手はこんな話をしていました。
「ジュニアユースになってからは上の学年の人と試合をすることが多くあります。僕は身長が大きい方なのですが、それでも3年生を相手にするとスピードやフィジカルで勝てなくてボコボコにされちゃうんです」
それから半年が経って、体の使い方や入れ方を意識して取り組んできた成果が表れてきたのでしょう。最近は年上のプレーヤーと対峙しても当たり負けをしないようになってきました。一歩ずつ前に進んでいます。
「もちろん、いつもうまくできるわけではありません。失敗するときもありますけれど、成功する確率が高くなってきたんです」
三嘴選手はそう言うと、照明の灯ったグラウンドに目を向けました。早めに着替えを終えたチームメイトが自主的にアップを始めていました。
「たまに『僕は、どのポジションがいいと思う?』ってチームメイトに聞いて、自分に向いているポジションを確かめることがあるんです。僕はいろいろなポジションをこなせる選手になりたいんです。自分の好きなポジションはサイドハーフなんですけれど、最近は中盤をやったり、練習では別のポジションについたりすることがあります」
新年度が始まるとジュニアユースにも新しい選手が入ってきます。「学年があがるので、もっと周りをサポートできる選手になって強いチームをつくりたいです。僕はこのチームに残って良かった。それは自分自身で決めたこと。正解だったと思っています!」と語ってくれた三嘴選手。その言葉には迷いがなく力強さがありました。